静岡の和食処

八月の旬の食材

魚介類

鮑(あわび)
不思議な事に、二枚貝の片側だけのような形状、一枚貝の鮑は、貝殻が巻いていないのにもかかわらず、巻貝の一種、ミミガイ科に属しています。
鮑は、夜行性なので、昼間は岩に影に隠れて過ごし、夜になるとエサになるコンブやわかめなどの海草類を求めて動きだします。
主な成分とその効能
漢方では、鮑の殻は石決明(せきけつめい)と言い、眼病(白内障、緑内障など)の薬として用いられています。
亜鉛
コラーゲン生成 美肌 毛髪(抜け毛、薄毛など 味覚機能維持 抗酸化作用 活性酸素除去 生殖機能維持 ホルモンバランス 糖尿病 アルコール代謝 免疫力維持 血糖値の維持 精神安定

カリウム
高血圧 心筋梗塞 筋力強化 便秘 むくみ
コラーゲン
老化 毛髪(抜け毛、薄毛など) 目疲れ 美肌 美肌
セレン・セレニウム
ガン予防 抗酸化作用 糖尿病 動脈硬化 免疫力アップ 老化
鉄分
貧血 肉体疲労 頭痛 立ちくらみ 動悸 息切れ 肩こり 不眠症 冷え性

貧血 免疫力改善 毛髪(抜け毛、薄毛など)
マグネシウム
心臓病予防 精神安定 集中力アップ 筋肉痛緩和 便秘解消 血液サラサラ 骨粗しょう症 糖尿病 頭痛 むくみ 肥満 コレステロール抑制

真蛸(まだこ)
玩具や絵画(大和絵や大津絵など)でも主役となっている事が多い真蛸は、日本人にとって最も日常的な魚貝類の一つです。
蛸の種類は豊富ですが、食用として主要なものは真蛸と水蛸でしょう。
主な成分とその効能
真蛸は、蛸類の中で最も美味とされており、市場価格も高く取引されています。
亜鉛
コラーゲン生成 美肌 毛髪(抜け毛、薄毛など 味覚機能維持 抗酸化作用 活性酸素除去 生殖機能維持 ホルモンバランス 糖尿病 アルコール代謝 免疫力維持 血糖値の維持 精神安定

タウリン
肝臓 高血圧 コレステロール抑制 血液サラサラ 動脈硬化 肉体疲労 眼精疲労
たんぱく質
免疫力強化 筋肉疲労 筋肉痛 筋肉、筋力強化 骨粗しょう症 毛髪(抜け毛、薄毛など)
ナイアシン
肝臓病 血行促進 精神安定 糖尿病 脳 二日酔い 不眠症 毛髪(抜け毛、薄毛など) 美肌
ビタミンB2
脳 目 毛髪(抜け毛、薄毛など) 口内炎 鼻炎 咽喉頭炎 消化不良 胃炎 大腸炎 下痢 角膜炎 脂漏性湿疹 神経痛 不眠症 頭痛 めまい 肉体疲労 体力減退、肝機能不全
ビタミンE
抗酸化作用 動脈硬化 老化 美肌 疲労

野菜

とうもろこし
とうもろこしは、栄養のバランスが良い未熟果を野菜として食べる他、成熟したものは穀物として、また、コーンスターチやポップコーン、コーンフレークなど、加工品としても広く利用されており、特にコーンスターチは、病後の回復期に適しています。
主な成分とその効能
とうもろこしの毛は食べられませんが、カリウムが多く利尿作用があるため、漢方薬として急性腎炎のむくみ取りによく用いられます。
2〜3日天日干しした毛5〜10gをカップ1杯の水で煎じて半量とし、濾してレモンや蜂蜜を入れ食後に分けて温服するものです。
オリゴ糖
コレステロール抑制 糖尿病 下痢 便秘 免疫力強化
カリウム
高血圧 心筋梗塞 筋力強化 便秘 むくみ
ナイアシン
肝臓病 血行促進 精神安定 糖尿病 脳 二日酔い 不眠症 毛髪(抜け毛、薄毛など) 美肌
食物繊維
便秘 歯 肥満 動脈硬化 心臓病予防 コレステロール抑制 糖尿病 高血圧 整腸作用 虫垂炎予防 大腸ガン予防 痔
ビタミンB1
脚気予防 疲労回復 ストレス解消 肝臓 脳 神経痛 肩こり、腰痛、便秘
ビタミンB2
脳 目 毛髪(抜け毛、薄毛など) 口内炎 鼻炎 咽喉頭炎 消化不良 胃炎 大腸炎 下痢 角膜炎 脂漏性湿疹 神経痛 不眠症 頭痛 めまい 肉体疲労 体力減退、肝機能不全
ビタミンE
抗酸化作用 動脈硬化 老化 美肌 疲労

茄子
今や茄子は一年中出回っていますが、本来の収穫期は7月〜9月頃。
「秋茄子は嫁には食わすな」という諺にも登場する秋茄子とは、旧暦の秋を指し、現在でいう8〜9月に収穫される茄子の事で、この時期に採れる茄子は、皮が薄くて実がしまっている実に美味しい旬の食材です。
主な成分とその効能
夏が旬の野菜には体を冷ます効果があり、のぼせや高血圧への作用を期待する事ができます。
アントシアニン
動脈硬化 抗酸化作用 抗血栓 目疲れ 視力回復
ナスニン
抗酸化作用 目疲れ
ルチン
抗酸化作用 血管強化 動脈硬化 高血圧 血行促進

果物

無花果(いちじく)
いちじくを「無花果」と書くのは、花が咲かずに実がなるように見えるためですが、実際は実の中に花が咲くため外からは見えないだけです。
イチジクは夏果と秋果があり、夏果は花イチジクとも呼ばれ、前年になった豆粒ぐらいの実で冬を越し、育った実で夏に出回ります。一方秋イチジクはその年の春先に伸びた枝になる実で秋に熟します。
主な成分とその効能
無花果の生果は便秘にきき、乾果はドイツなどでコーヒーの代用品に使われました。
葉を陰干しして風呂に入れると寝冷えや胃病に効くといわれています。
カルシウム
骨軟化症 骨粗しょう症 自律神経失調症 不眠症 精神安定
鉄分
貧血 肉体疲労 頭痛 立ちくらみ 動悸 息切れ 肩こり 不眠症 冷え性


一般になしといわれているものは、日本なしのことです。
古くから日本で栽培されており、日本書紀にも当時から栽培されていることが記されています。
主な成分とその効能
梨の葉には、アルブチンやタンニンが多く含まれています。
扁桃炎や口内炎などには、梨の葉を水で濃く煎じて冷ましたものでうがいをすると効果があるほか、梨の葉を布袋などに沢山詰めて浴料とすれば、あせもやかぶれ、湿疹、蕁麻疹などにも効きます。
リンゴ酸
疲労回復 胃腸病

葡萄
葡萄は、ヨーロッパ系の葡萄が古い時代に中国に伝えられ、日本には鎌倉時代にはじめて甲州に入り、現在の甲州葡萄になったといわれます。
アメリカにも別の葡萄があり、ヨーロッパ系と交配されて色々な葡萄の品種が生まれ、明治以後に伝えられました。
ぶどうは漢名の葡萄(ぶたお)を音読みしたものです。
葡萄の主な成分とその効能
葡萄の酸味を決定するのは有機酸という成分です。
この有機酸は酒石酸とリンゴ酸が各50%ぐらいずつ含まれています。
酒石酸は腸内細菌にとって住みよい生育環境やバランスを保持する働きがありますが、葡萄以外からはあまり食品から摂取することができないという特長があります。
カリウム
高血圧 心筋梗塞 筋力強化 便秘 むくみ
ポリフェノール
抗酸化作用 虫歯予防 糖尿病 ガン予防 動脈硬化 高血圧

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