静岡の和食処

十月の旬の食材

魚介類

鰊(にしん)
鰊は、春を告げる魚として「春告魚」とも書きます。
数の子を求める意味では、北海道近辺に産卵のためににやって来る3〜5月ですが、魚そのものを味わうと言う意味では、産卵前に十分栄養を蓄えている秋が旬になります。
主な成分とその効能
鰊は、いわしに似た赤身の魚で成分的にも類似しており、脂質、脂溶性ビタミン、不飽和脂肪酸に富んでいます。
たんぱく質
免疫力強化 筋肉疲労 筋肉痛 筋肉、筋力強化 骨粗しょう症 毛髪(抜け毛、薄毛など)
DHA
コレステロール抑制 精神安定 動脈硬化 白内障 不眠症 痴呆症 視力回復 免疫力アップ 記憶力向上 生活習慣病
パントテン酸
毛髪(抜け毛、薄毛など) 疲労回復 ストレス
ビタミンB12
ストレス解消 精神安定 貧血 疲労回復 不眠症

平目
カレイに似ていますが、背鰭を上にして目が左側にあるのが平目、右にあるのがカレイです。
最も一般的なの料理法は刺身で、それ以外にも塩焼き、煮付け、ムニエルなど様々な料理に向いています。
主な成分とその効能
平目は、代表的な白身の魚で、たんぱく質は比較的多いですが、脂質が少なく、無機質やビタミンほか、特に多いものはありません。
ナイアシン
肝臓病 血行促進 精神安定 糖尿病 脳 二日酔い 不眠症 毛髪(抜け毛、薄毛など) 美肌
ビタミンB6
筋肉・血液・皮膚・髪・歯の形成 免疫力アップ 赤血球の合成 脂肪・蛋白質の代謝促進
リン
血液サラサラ 肥満 糖尿病 腎臓

鯔(ぼら)
ボラは、ブリ・スズキ・コノシロと並んで、成長につれて呼び名が変わる出世魚で、呼び方は、地方によって多少異なりますが「おぼこ」「すばしり」「いな」「ぼら」「とど」の順番に呼ばれ、最終的には体長が60センチ以上になり、重さも1キロを越えます。
秋から初冬にかけて刺身や塩焼き・吸い物・鍋物にして食される、昔から日本人の生活に深いかかわりをもった魚です。
まえだ自家製からすみ
板前料理の前田では、ボラの卵から作った自家製のカラスミを毎年11月頃から販売いたしております。
詳しいお問い合わせは 0544-26-0062 まで御連絡ください。

主な成分とその効能
カラスミは、強壮、不老長寿、悪酔い防止に効果があるとされています。
タウリン
肝臓 高血圧 コレステロール抑制 血液サラサラ 動脈硬化 肉体疲労 眼精疲労
ビタミンA
抗酸化作用 美肌 粘膜 目疲れ ガン予防 動脈硬化 風邪予防 免疫力アップ 生殖機能維持
ビタミンC
抗酸化作用 活性酸素除去 過酸化脂質生成抑制 美肌 動脈硬化 コレステロール抑制 糖尿病 コラーゲン合成 抗ストレスホルモン生成 疲労 抗ガン作用 抗ウイルス作用 免疫力アップ L-カルニチン合成 貧血

野菜

銀杏
イチョウは、1000年たっても実がなる、とても生命力が強い植物です。
中国では、その葉が「鴨の足」に似ている事からイチョウを鴨脚(ヤアチャオ)と呼び、それが日本の「イチョウ」の原点とも言われています。
主な成分とその効能
銀杏の民間療法では銀杏の油漬けというのがあります。
殻を割り、うす皮をむいた銀杏を洗わず瓶に入れ、ゴマ油をヒタヒタになるまで入れたもので、夜尿症や喘息に効果的です。
百日経つと食べられますが、子どもなら一日一粒、大人でも四〜五粒が限度。
食べ過ぎると逆効果なのでご注意を。
エルゴステリン
骨粗しょう症 ガン
ビタミンA
抗酸化作用 美肌 粘膜 目疲れ ガン予防 動脈硬化 風邪予防 免疫力アップ 生殖機能維持
ビタミンC
抗酸化作用 活性酸素除去 過酸化脂質生成抑制 美肌 動脈硬化 コレステロール抑制 糖尿病 コラーゲン合成 抗ストレスホルモン生成 疲労 抗ガン作用 抗ウイルス作用 免疫力アップ L-カルニチン合成 貧血

レシチン
動脈硬化 痴呆症 コレステロール抑制

生姜
生姜は、薑(はじかみ)、葉生姜、若生姜、古(ひね)生姜などと呼ばれて、薬味野菜として広く周年利用されています。
辛みのもとはジンゲロンとショーガオールという成分で肉や魚の臭み成分と結合してにおいを消してくれます。
独特の香りはシネオール、シトロネラール、ジンギベロールなどの精油成分で、唾液の分泌を促進し、食欲を増進する作用があります。
主な成分とその効能
咳が出て困るときは、生姜をおろしてガーゼに伸ばし、喉に貼るとよく効きます。

シトラール
抗菌 殺菌 集中力向上 ストレス 精神安定 リラックス

果物


柿の原産地は、中国と日本です。
もともとは、渋柿しか存在していませんでしたが、鎌倉時代に突然変異で甘柿が生まれました。
柿の学名は「ディオスピーロス・カキ」。 ディオスピーロスとは「神から与えられた食べ物」という意味です。
主な成分とその効能
昔の諺に「柿が赤くなると医者が青くなる」とありますが、柿はビタミン類に富み、体のためになることから言われたものです。
カリウム
高血圧 心筋梗塞 筋力強化 便秘 むくみ
ビタミンC
抗酸化作用 活性酸素除去 過酸化脂質生成抑制 美肌 動脈硬化 コレステロール抑制 糖尿病 コラーゲン合成 抗ストレスホルモン生成 疲労 抗ガン作用 抗ウイルス作用 免疫力アップ L-カルニチン合成 貧血
ペクチン
コレステロール抑制 糖尿病 動脈硬化 肥満 便秘

花梨(かりん)
原産地は中国で、弘法大師が中国から苗を持ち帰ったと言う話があります。
成熟すると芳香を放ちますが、花梨の果実は非常に硬く、渋い為、生では食べられません。
香りを楽しんだり、薬用成分を利用するような使い方をします。
主な成分とその効能
かりんといえば、咳止めの妙薬として古くから知られています。
その有効成分はアミグダリンという物質で、アンズの仁(杏仁)やモモの仁(桃仁)にも含まれています。
ビタミンC
抗酸化作用 活性酸素除去 過酸化脂質生成抑制 美肌 動脈硬化 コレステロール抑制 糖尿病 コラーゲン合成 抗ストレスホルモン生成 疲労 抗ガン作用 抗ウイルス作用 免疫力アップ L-カルニチン合成 貧血


栗は、日本民族の歴史とも深い関わりをもっており、青森県の三内丸山遺跡からも発掘されています。
近年は、身近な食べ物となりましたが、昔は非常に高価なもので、一般庶民にとってはとても手の届かない食べ物だったようです。
水分を含ませたおがくずにいれて、冷暗所で保存すると日持ちが良いです。
おがくずがない場合は、ポリ袋に入れます。
主な成分とその効能
栗の葉は、漆かぶれに効き、浴料としても使います。
栗の樹皮は、切り傷、虫刺され、あせもに煎じて用いられます。
カリウム
高血圧 心筋梗塞 筋力強化 便秘 むくみ
ビタミンB1
脚気予防 疲労回復 ストレス解消 肝臓 脳 神経痛 肩こり、腰痛、便秘
ビタミンC
抗酸化作用 活性酸素除去 過酸化脂質生成抑制 美肌 動脈硬化 コレステロール抑制 糖尿病 コラーゲン合成 抗ストレスホルモン生成 疲労 抗ガン作用 抗ウイルス作用 免疫力アップ L-カルニチン合成 貧血

胡桃(くるみ)
胡桃は、栄養源として古くから重宝されてきた健康食材であり、日本では縄文時代から胡桃を栄養源として食べる習慣があったと言われています。
主な成分とその効能
胡桃は『植物性の卵』とも呼ばれ、栄養素の65%を占める脂質に、リ ノール酸やリノレン酸などの良質な不飽和脂肪酸を多く含んでいます。
リノール酸・リノレン酸は、血中のコレステロールを下げ、心臓病や動脈硬化、がんなどの生活習慣病を予防する働きがあります。
カルシウム
骨軟化症 骨粗しょう症 自律神経失調症 不眠症 精神安定
食物繊維
便秘 歯 肥満 動脈硬化 心臓病予防 コレステロール抑制 糖尿病 高血圧 整腸作用 虫垂炎予防 大腸ガン予防 痔
鉄分
貧血 肉体疲労 頭痛 立ちくらみ 動悸 息切れ 肩こり 不眠症 冷え性
ビタミンB1
脚気予防 疲労回復 ストレス解消 肝臓 脳 神経痛 肩こり、腰痛、便秘
ビタミンE
抗酸化作用 動脈硬化 老化 美肌 疲労

松の実
松の実は、栄養価の高い食材ですが、松の実とは松の「実」の部分ではなく松の種の「胚乳」の部分を指します。
主な成分とその効能
松の実はナッツ類の中で最もたんぱく質を含んでおり、人間活動の栄養源とされています。
松の実が漢方薬として滋養強壮の効能を持っているのも、松の実の高いたんぱく質含有率のおかげと言えます。
食物繊維
便秘 歯 肥満 動脈硬化 心臓病予防 コレステロール抑制 糖尿病 高血圧 整腸作用 虫垂炎予防 大腸ガン予防 痔
鉄分
貧血 肉体疲労 頭痛 立ちくらみ 動悸 息切れ 肩こり 不眠症 冷え性
ビタミンB1
脚気予防 疲労回復 ストレス解消 肝臓 脳 神経痛 肩こり、腰痛、便秘
ビタミンB2
脳 目 毛髪(抜け毛、薄毛など) 口内炎 鼻炎 咽喉頭炎 消化不良 胃炎 大腸炎 下痢 角膜炎 脂漏性湿疹 神経痛 不眠症 頭痛 めまい 肉体疲労 体力減退、肝機能不全
ビタミンE
抗酸化作用 動脈硬化 老化 美肌 疲労

他月の食材
睦月(1月)  如月(2月)  弥生(3月) 卯月(4月) 皐月(5月)  水無月(6月)
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