季節のしきたりと日本の心

皐月(さつき・五月)

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八十八夜

五月二日頃。
立春から数えて八十八日目にあたる日。
八十八夜は、晩春と初夏の境目にあたるため、空気中に湿気が多く、霜が降りることがあります。
この霜を昔から「八十八夜の別れ霜」と言い、農作物に影響を与えることから、遅霜の時期として注意を促すために、江戸時代から暦に記されるようになったとされています。
また、八十八夜に摘まれた新茶は栄養価が高いとされ、不老長寿の縁起物として仙薬といわれているそうです。

みどりの日

五月四日。
みどりの日は、「自然に親しむと共に、その恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ日」として、昭和天皇が崩御された平成元年に制定されました。
当初は、昭和天皇の誕生日である四月二十九日でしたが、平成十九年からは五月四日に定められています。
植物も動物も人間もみんな寄り添って生きていることに気付き、感謝する大切な一日です。

こどもの日

五月五日。
現在では、「こどもの日」として定着していますが、かつての五月五日は、「端午の節句」とされ、男児は強く雄々しく育って欲しいという親の願いを込めて、鯉のぼりを立てたり、武者人形を飾ったり、鍾馗様や神武天皇・金太郎・桃太郎などの五月人形を並べました。
端午の節句は、五と五が重なる重五の節句として中国から伝わり、武士の家に年中行事として伝わったもので、端午とは、月の初めの午の日を表しています。
鯉のぼり
中国の「鯉が滝をのぼると龍になる」という伝説から、立身出世のシンボルとしてあげられるようになりました。
金太郎
平安時代、武術の達人として知られた坂田金時の幼名です。
熊と相撲をとっていた金太郎のように強くて元気な子に育つようにという願いを込めて飾られています。
鍾馗様
中国、唐の時代、楊貴妃の帝・玄宗の病気を追い払ったという伝説が残る魔除けの神様です。

今日は何の日?

一から十四日 こどもの読書週間
二日 エンピツ記念日
三日 リカちゃん人形誕生日
四日 ファミリーの日
    ラムネの日
五日 おもちゃの日
    わかめの日
    メロンの日
六日 ゴムの日
八日 世界赤十字デー
九日 アイスクリームの日
十二日 ザリガニの日
      看板の日
十五日 ヨーグルトの日
十六日 旅の日
十八日 ことばの日
二十日 ローマ字の日
二十一日 小学校開校の日
二十二日 ガールスカウトの日
二十八日 ゴルフ記念日
二十九日 こんにゃくの日
         呉服の日
三十日 ゴミゼロの日

五月の花

藤・躑躅(つつじ)・皐月・薔薇・牡丹・グラジオス・矢車草・菖蒲・花菖蒲・カーネーション

五月の野菜

えんどう豆・空豆・隠元豆・蕗・蕨(わらび)・茗荷(みょうが)・玉葱・馬鈴薯(ばれいしょ)・トマト・ピーマン

五月の魚介

真鯛・鮪・飛魚・鰆(さわら)・鯵・鰹・浅利

五月の果実

サクランボ・梅・メロン

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