フランス料理とイタリア料理では、コースの内容は違いますが、ナイフやフォークの使い方などは一緒です。
ここでは一般的なテーブルマナーをご紹介します。
フランス料理やイタリア料理でフルコースを食べる機会も意外に多いもの。
マナーは基本を押さえておけば大丈夫です。
食欲をそそるようなサラダ、パテ、テリーヌなど、軽めの料理。
カナッペなどは手でつまんで食べましょう。
レモンを絞って食べるような料理は、一度にレモンを絞らずに、食べる分だけ絞ります。
生ガキ、エスカルゴなどは、手で殻を押さえ、フォークで身を外します。
カキの汁は、殻に直接口をつけて飲んでかまいません。
フランス語ではスープはポタージュです。
スープを飲むときは、スプーンから吸い込むのではなく、スプーンから流し込むように。
熱いからといってフーフー吹いたり、音を立ててすするのはマナー違反です。
スプーンのへりから飲むとこぼしやすいので、口と直角になるように運び、スプーンの先端から飲むようにすると良いです。
スプーンを右手に持ち、手前から向こう側へ持っていきすくいます。
一回スプーンですくった分は、一口で飲みましょう。
残り少なくなったら、皿の奥を少しだけ持ち上げ、皿の手前にスープ
を集めてすくいましょう。
取っ手のついているカップで出されたときは、直接口をつけてかまいません。
注ぎたては熱いので、スプーンで飲みましょう。
口をつけるときは、音を立てないように気をつけて!
パンかライスかを選べる場合もありますが、正式な店ではパンのみです。
パンは魚料理の前か一緒に出てきます。
パンはパンの皿の上で一口サイズにちぎります。
バターをつける場合は、その都度つけましょう。
バターはあらかじめ自分の使う分だけ、バタースプレッダーで皿に取り分けておきます。
メインディッシュです。
旬の魚が出てくる事がよくあります。
@左端をフォークで押さえて、中骨に沿ってナイフを入れて、
身を切り離します。
Aまず向こう側の身を左から一口ずつ切って食べたら、
手前の身を同じように食べます。
B中骨の下にナイフを入れ、中骨を外したら
皿の向こう側に置きます。
C下の身を食べます。
このとき、魚はひっくり返してはいけません。
魚料理の次に出てくるメインディッシュ。
ソースが後からかけられることもあるので、すぐに食べないように。
サラダが同時に出たときは、交互に食べます。
骨付き肉は、骨に沿ってナイフを入れます。
切り離した肉は、左から一口ずつ切ります。
食べにくいからといって、骨の部分を持ってかじりつくのはマナー違反です。
食後に出てくるフルーツやケーキなどの事。
皮目に縦一直線の切れ目を入れて開き、左から一口ずつ切り分けながら食べます。
手で食べるのは避けましょう。
@皮に沿って右からナイフを入れ、3分の2くらいまで切れ目を入れます。
時計回りに半回転させます。
A同じように切れ目を入れて皮と果肉を分けます。
一口大に切り分けながら食べます。
手に取り、皮を半分ほどむき、指で押し出すように食べます。
汚れた指先はフィンガーボウルで洗います。
種は、軽く握った手の中に出し、皿の隅に皮と一緒に置きます。
皿盛りのシャーベットやアイスクリームの一口がすくいにくい場合が。
そんな時は、指先を添えてかまいません。
最初に横に倒し、ナイフで切りながら食べます。
散らばったパイくずもクリームでからめるようにして食べましょう。
上の蓋の部分を取り、クリームをすくって食べます。
下の部分はナイフで切りながら食べます。
切れてない時や一口サイズなら、手でつまんで食べましょう。
洋食では、懐紙やハンカチは使いません。
ここが和食と違うポイント!
ナプキンを美しく使いましょう。
一番目上の人がナプキンを取り上げたら取るようにします。
目安としては、最初の飲み物や料理が来たタイミングです。
ナプキンは二つ折りにしてから輪の方を手前にしてひざの上に広げます。
首にかけるのはマナー違反です。
口や指先が汚れたら、汚れを取るのに使います。
汚れた部分が隠れるように、口や指先はナプキンの中面で拭きます。
懐紙やハンカチで拭くのは、「ナプキンが汚くて使えない」というメッセージになり大変失礼です。
必ずナプキンで拭きましょう。
トイレや化粧直しなどで食事中に中座するときは、ナプキンは椅子の座面に置くか、背もたれにかけます。
ナプキンはテーブルの上に置きます。
綺麗にたたむのはNG。
「ナプキンをたたむのを忘れるほど美味しかった」という意味を込めて、ナプキンは軽くたたみます。
基本的に出される料理の順に従って、左右のナイフとフォークを外側から使っていけば大丈夫。
スープ用のスプーンだけは、右端に置いてある事が多いので気をつけましょう。
もし使う順番を間違ってしまったら、そのまま食べ続け、足りない分の食器を補充してもらいましょう。
ナイフは右手、フォークは左手に持ちます。
ナイフは背に人差し指を当て、残った指でしっかりと持ち、フォークは人差し指と親指で支えるように持ちます。
ナイフを右、フォークを左に八の字に置くのが食べている途中だという合図。
ナイフは刃を内側に、フォークは背を上に置きます。
ナイフは刃を内側に、フォークは背を下に向けて、ナイフとフォークを揃えて右斜め下に置きます。
フランスやイタリアでは、右斜め下に揃えますが、イギリスでは真下に、アメリカでは右横に揃えるのがマナーです。
スープのスプーンは、飲み終わったら食器の向こう側に置いてください。
もし、分からないことがあったら、お店の人に遠慮なく聞くと良いでしょう。
魚料理や肉料理のソースにパンをつけて食べるのは「ソースが美味しいので残さずに食べたい」という意味があり、マナー違反ではありません。
しかし、格式の高い席やパーティーなどではタブーなのでやめましょう。
パンをちぎった時に、パンのくずがテーブルの上に飛び散っても気にしないで。
接客係がダスト・パンで取り除いてくれます。
自分で取らないように。
片方ずつ指先をフィンガーボウルに入れ、軽くこすり合わせて汚れを落とします。
洗った後は、ナプキンでしっかりと拭きます。
両手の指先を入れてはいけません。
また、汚れた手を洗うものなので、使う前の手を洗わないように。
自分では拾わずに接客係を呼びます。
拾ってもらい、新しいものに取り替えてもらいましょう。
グラスを倒したときも、自分でテーブルクロスを拭かずに接客係を呼びます。
食事中のトラブルは接客係にお任せしましょう。
ナイフとフォークを置くナイフレストがあるときは、一皿終わるたびにナイフレストにのせます。
ナイフは刃を内側に、フォークは背を下にします。
板前料理まえ田では、暮らしの彩りを題材とした様々なセミナーを行っております。
約3ヶ月に1度、1年間で3〜4回程度の定期講座です。
お申し込み・お問い合わせは 0544-26-0062(板前料理 まえ田) まで。
お気軽にお電話ください♪
本サイトに掲載されている画像及び文章の無断転載・無断複製を禁じます。
Copyright (C) 2009 板前料理まえ田 All Rights Reserved.