アンチエイジングの基本は歯とお口の健康

「いつまでも若く美しく、健康でありたい。」
そのために重要になってくるのが、実は「歯とお口の健康」です。
口元が綺麗で笑顔に自信が持てると、心も積極的になれますよね?
歯とお口の健康づくりを見直して、健康で美しく年齢を重ねるヘルシーエイジングを目指しましょう!

食生活を豊かにする歯

食べることは、身体に栄養を取り入れ命を支える基本です。
歯は、食べ物がはじめて出合う「消化器」として重要な役割を果たしています。

よく噛んで老化防止

歯がある人は、歯がない人より血液中のビタミン濃度が高いという研究データが出ています。
これは、歯が消化に深くかかわっていることを証明するものです。
よく噛むことで、歯が、食物繊維やビタミンの豊富な野菜や果物の消化、吸収を助けているのです。
ビタミンが効率良く摂取できることは、お生活習慣病予防に効果的で、お肌の健康維持や老化を防ぐことにも繋がります。

健康な歯は食事と会話を楽しくする

食べることは、単に生命維持のためだけにあるのではありません。
食べ物を舌で味わったり、鼻で香りをかいだり、料理の彩りを目で見て楽しむなど、五感を総動員する行為であり、生きる楽しみの1つでもあります。
よく噛めておいしく食べられると、会食の機会に積極的に参加することにも繋がります。
気の合った人たちと美味しく食べることはストレス解消になり、心の健康にも効果があります。

歯は運動能力にも深くかかわっている

野球選手など、一流のアスリートは歯のケアを欠かさないとか。
それは、歯をしっかりかみ締めることで、普段より大きな力が発揮できるからだと言われています。
歯は、全身の筋力のバランス感覚など、運動能力にも深くかかわっているのです。

噛みしめると最大限に引き出せる運動能力

噛むために必要なのはアゴの筋肉だけではありません。
首筋、胸、背中にある12種類の筋肉を動かします。
歯をしっかり噛みしめると、身体に力が入り、重たい物も持ち上げられるようになります。
反対に、身体を鍛えると咀嚼力が高まるという研究データもあります。

歯は身体のバランス感覚にも大切

歯がなくなると、身体のバランス感覚が低下を招くとも言われています。
まだ、因果関係は明らかにされてはいませんが、義歯(入れ歯)を入れている時は、歩幅が広く、歩く速度も速くなってリズムも安定するのに対して、義歯をしていない時は、歩くのに悪影響があり、転びやすくなるようです。
活動的に過ごして若さを保つためにも歯は大切ですね。

若さを支える唾液

良い咬み合わせでよく噛むと、お口の中の唾液がたくさん出るようになります。
実は、この唾液に若さを支えるさまざまな働きがあるのです。

唾液の働き

唾液に消化を助ける働きがあることはよく知られています。
また、唾液の中のムチンという粘り気のある物質が食べ物を包み込んで、喉や食道、胃腸などを守っています。
唾液には、外部からの病原菌の侵入を防いだり、お口の中の雑菌が増えないようにする働きもあります。
最近注目されているラクトフェリンは唾液にも多く含まれ、その抗菌作用から「天然の抗生物質」とも呼ばれています。

ムチンとは

唾液や目の表面、気管・胃腸の粘膜にも含まれる、たんぱく質と糖類が結合した物質。

ラクトフェリンとは

唾液、母乳や牛乳、涙などの分泌液にも含まれるたんぱく質。
腸内の善玉菌を増やしたり、免疫力を高める作用も注目されている。

唾液は命の泉・若さの秘薬

唾液には、上皮成長因子と神経成長因子が含まれていることが分かっています。
上皮成長因子は、皮膚が傷付いたとき傷あとの修復を促す働きで、皮膚を活性化する機能と考えて良いでしょう。
神経成長因子は、神経細胞を活性化し、脳神経の機能を回復する機能です。
つまり、唾液には皮膚や脳の老化を抑えて若返りを促す働きがあるといえるのです。

よく噛むと脳もイキイキ

若返り効果は唾液だけではありません。
噛むという行為自体も、脳を活性化させることが分かっています。

噛むと脳の血流が増加

よく噛んで食べると、脳の血流が増加することが分かっています。
とくに、脳の神経の中の満腹中枢、味覚中枢、海馬(記憶に関与)、偏桃体(嗅覚やストレスにかかわる)、自律神経の中枢などが活性化していることが確かめられています。
つまり、よく噛むことで肥満を防止でき、記憶力を良くし、ストレスが解消されて心が安定する効果が期待できるということです。

よく噛むことが認知症を防ぐ

記憶の形成にかかわる脳の神経の一部である海馬は、誰でも加齢と共に萎縮します。
年齢を重ねるごとに記憶力が低下するのは自然な現象ですが、海馬の神経細胞は鍛えれば増加することが分かってきています。
噛むことで脳への血流が増して、大脳辺縁系や海馬が活性化されることが分かっており、噛むことが認知症への予防にもなっています。
研究データによると、2分間ガムを噛んだ時に、記憶、判断、意思などにかかわる脳の領域が活性化することが判明しており、特に、高齢者において咀嚼による効果が高いことが分かっています。

お口の筋トレ

健康づくりには運動が肝心!
お口にもトレーニングが大切なことをご存知でしょうか?
歯磨き習慣にプラスして行えば、よく噛める歯を保つことが、また、お顔のしわ予防・小顔対策にも効果が期待できます。

健口体操

忙しいときは、頬の運動だけ・顔の運動だけなど、部分的に行っても良いでしょう。

深呼吸

まず、腹筋を意識した深呼吸でリラックスし、すべての運動の効果を高めます。
@ 鼻から大きく息を吸います。
A 少し息を止め、口をすぼめて、ゆっくり吐きます。

首の運動

アゴ口元につながる首をほぐすと、首筋のしわ予防にもつながります。
@ 正面から左、右と顔を向けます。(3回)
A 左右に顔を傾けます。(3回)
B ゆっくりと首を回します。(左右両方)

肩の運動

肩の力を抜いて姿勢を正すと、動かす部位に意識を集中させることができます。
@ 首をすぼめるようにして肩を上げます。
A 力を抜いて下げます。
B @とAを3回繰り返します。

ほおの運動

小鼻から口元にできる「ほうれい線」を薄くする効果が期待できます。
@ 左頬、右頬と片側ずつ頬を膨らませます。(3回)
A 両頬を膨らませて、両手を当ててプッと潰します。

口元の運動

頬のたるみをなくす効果が期待でき、目元のしわ予防にもつながります。
@ 口をとがらせて「ウー」(約5秒間)
A 口を横に広げて「イー」(約5秒間)
B 上を向いて、口を横に広げて「イー」(約5秒間)

舌の体操

唾液の分泌がよくなるので、お口の自浄作用が増し、口臭予防にも効果的です。
@ 舌を前に出します。(3回)
A 出した舌を左右に動かします。(3回)
B 舌でくちびるをゆっくりなめます。(3回)

唾液腺マッサージ

ストレスでも唾液は減少します。
マッサージでも唾液分泌を促しましょう。
@ 両手に頬に当てて、ゆっくり円を描くようにマッサージします。(前回し、後ろ回し各5回)
A 親指をあごの骨の内側の柔らかい部分に当てて、耳の下あたりから5箇所くらいを押します。(各5回ずつ)

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