包丁の持ち方と正しい姿勢

包丁を使いこなすには、持ち方や動かし方、姿勢が重要です。
意外と知らない包丁の正しい扱い方をマスターすることで、包丁本来の力をいかんなく発揮する事ができます。

包丁を使う時の正しい姿勢

包丁を扱う時の立ち方や姿勢は重要。
まな板と平行に立ち、まな板と体の間をこぶし1つ分ほど開けて、足の位置が調理台正面より右に45〜50度の方向になるように、まな板に対して少し斜めの状態で立つのが正しい姿勢です。
足の幅は肩幅と同じくらいにして自然に立ち、腕は軽く脇に付けましょう。
正しい構え方をすると、包丁を持つ手がまな板に対して自然に真っ直ぐになりますし、包丁さばきがより正確に行えるだけでなく、疲労を抑える事にもつながります。

包丁の持ち方

包丁の持ち方には、大きく分けて、力加減をコントロールできる指差し型、力が必要な時に安定する押さえ型、一定のリズムで刻むのに向いている握り型の3種類があります。
切る対象や切り方によって、最も仕事のしやすい持ち方を選んで使い分けると便利です。
包丁を持つ時の視線は、柄(包丁の背)を真っ直ぐ見下ろすように定めると良いでしょう。

指差し型

人差し指で峰を固定する持ち方。
刺身包丁など、刃渡りの長い包丁を安定させて持つ時に最適。
刃のブレを抑えて正確に切る事ができる。
刃先などを利用する細かい作業向き。

押さえ型

親指と人差し指で包丁の腹を押さえる持ち方。
安定性と正確性を保つので、筋のあるものや、強い繊維のある食材を切るなど、ある程度の力を必要とする時に使います。
写真では親指を使用していますが、実際には、親指と人差し指で包丁の腹を挟み込む持ち方です。

握り型

親指と人差し指で包丁のたもとを挟み込み、包むようにしっかりと握る形。
細かい仕事も正確にリズミカルに力強く切る事ができます。
野菜をきざむ場合など、一定のリズムで包丁を細かく動かす作業に適しています。
最も基本的な持ち方ですので、一般家庭ではこの握り型をしている方が多いのではないでしょうか?

ここでご紹介する握り方は全て使いこなさなくてはならないものではありません。
自分が用いている握り方と比べ、普段自分で不安定感を感じたり、力不足を感じる場合に紹介する握り方を試してみてください。
きっと コントロール性や力の入り具合の違いに驚くはずですよ。

トップページへ戻る

アダージョの会 参加者募集中!

板前料理まえ田では、暮らしの彩りを題材とした様々なセミナーを行っております。
約3ヶ月に1度、1年間で3〜4回程度の定期講座です。
お申し込み・お問い合わせは 0544-26-0062(板前料理 まえ田) まで。
お気軽にお電話ください♪