ふくらはぎは、血液やリンパ液などの体液が滞留しやすい場所です。
心臓から送り出された血液は動脈を通って全身に行き渡り、酸素や栄養の補給などの役目を終えると、今度は静脈を通って再び心臓に戻ります。
しかし、上半身の静脈は、重力の助けもあって比較的スムーズに心臓へ戻っていきますが、下半身の静脈の場合は、重力に逆らわないと戻れないため、ふくらはぎの周囲の筋肉(ヒラメ筋・ヒフク筋など)が収縮して静脈の血管を圧迫し、血液を押し上げるようにしているのです。
これを、乳絞りの様子に似ていることから「ミルキング・アクション」と言います。
この「ミルキング・アクション」は、ふくらはぎの筋肉が弱っていたり、疲れなどで硬くなってしまっているとスムーズに行われません。
その結果、血液やリンパ液などの体液が下半身に停滞するようになってしまうのです。
ふくらはぎのマッサージで、体液の循環を促し、たまっていた老廃物や毒素を排出しましょう!
ふくらはぎの刺激は、足裏マッサージの効果をより高めるのにも有効です。
手のひらで、ふくらはぎ全体をつかんで押さえてみてください。
以下のポイントをクリアしていれば健康なふくらばぎ。
1つでも不可があれば、ふくらはぎが何らかの不調を訴えていると考えられます。
チェック1 適度な体温が感じられる
→ 冷えていたり熱すぎたりしていませんか?
チェック2 弾力がある
→ コチコチに固まっていたりパンパンに張っていたりしませんか?
チェック3 皮膚に張りがある
→ 柔らかすぎてフニャフニャしていませんか?
チェック4 コリコリした部分がない
→ コリやシコリはありませんか?
チェック5 触ったり押したりした時に痛みがない
→ ちょっと押さえただけで痛みを感じるような事はありませんか?
チェック6 指で押して離すと皮膚がスグ元の状態になる
→ 硬かったりむくんでいると離しても元の状態に戻りません
東洋医学には「気・血・水」の言葉があり、人間の健康はこの3要素が体内を順調に巡ることによって維持されると考えられています。
厳密には違う部分もあるのですが、血は血液、水はリンパをはじめとした体液と考えて良いでしょう。
気は、西洋医学には見られない要素で、いわば生命のエネルギーと位置づけられています。
この「気・血・水」のバランスがくずれ、滞ったり、偏ったりしたときに、ストレスや病気、障害などが起きてくる、それが東洋医学の根本的な考え方です。
ふくらはぎの刺激は、血と水の循環を改善するだけでなく、気の流れを整える面でも役立ちます。
ツボは鍼灸からきたもので学問的には「経穴」といいます。
「気・血・水」の「気」である生命エネルギーの通り道を「経絡」といい、この全身を巡っている経絡の上に存在する、言わば気の出入り口のようなものが経穴です。
ツボを活用する鍼灸は、WHO(世界保健機関)においても効果が認められており、現在では代替医療の重要な一つとして認知されています。
気になる症状に応じてツボへの刺激を行い、気の流れをスムーズにする事で身体を健康へ導きましょう。
ツボは経絡上に何百もあり、大きさによって異なったり時間の変化によって移動することもありますので、あまり厳密にツボの位置にこだわることはありません。
大体の位置を目安に、その周辺を押したりさすったりするだけで充分に効果的な刺激になります。
ツボに親指の腹を当て、ゆっくりと息を吐きながら押し、息を吸いながら指を離します。
ゆったりとした呼吸を心掛けましょう。
入浴後など、心身共にリラックスしている時がより効果的です。
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