背中のツボ

背中には、背骨の高さに応じて、『〜兪』という五蔵六腑(六臓六腑)の名称がついたツボがあります。
これは、字のごとく『その臓腑を癒やす』ツボという意味で、強く押してみると心地よく感じる所や痛い所など、各々の内臓機能の低下をあらわしています。
背中にコリや張り感の症状が現れたら内臓疾患のサインかもしれません。
「兪」は、輸(運ぶ)の意味があり、気を巡らせ注ぐ事を表しています。

肺愈

首を前方に倒すと現れる背骨の大きな出っ張りから、数えて3コ目の背骨の出っ張りを見つけてください。
首を前に倒しながら指で背骨をなぞると分かりやすいと思います。
その両脇から指3本分ほど離れた所にあるツボが肺愈です。
肺と名の付いている通り、喘息や風邪・咳・胸のつかえなど、肺疾患に対してよく用いられます。

心愈

肺兪から2コ下の背骨から指3本分ほど離れた所にあるツボです。
心臓疾患・肋間神経痛などに効果があり、リウマチ疾患の特効穴とも言われています。

肝愈

肩甲骨の一番下と同じ高さの背骨から指3本分ほど外側にあるツボが肝愈です。
肝臓の疲れをとり、疲労回復やストレス解消のツボ。
また、かすみ目や視力減退といった目の老化にも効果があるとされています。

胃愈

ちょうど胃の裏辺り、一番下の肋骨と同じ高さの背骨から指3本分ほど外側にあるツボです。
胃腸や消化器疾患はもちろんですが、腰背部にあるため、腰と背中の境目辺りの腰痛がツラい時に刺激してあげると効果のあるツボです。

腎愈

ちょうどウェストベルトの高さで、背骨から指二本分外側。
何となく腰が重い、足がだるい、疲れが抜けない、お腹に力が入らない、トイレが近いなど、東洋医学でいう「腎(じん)」の働きが低下している時、押すと痛みや気持ち良さを感じるツボです。
腰痛だけでなく、腰の冷え、ギックリ腰など、主に腰の障害に効果がありますが、他にも生理痛、月経不順、不妊症、切迫流産、習慣性流産、更年期障害、疲労・だるさ、腎臓の病気(腎炎、ネフローゼ、尿蛋白等)、疲労、耳鳴り、難聴、生殖器系疾患・泌尿器系疾患(頻尿・乏尿・夜尿症・インポテンツ等)など、数多くの症状に効果のあると言われています。

背中側のツボは、どうしても押しにくいもの。
家族や身近な人に押してもらったり、ヘアドライヤーの熱風を当てたり止めたりを繰り返すだけでも、効果があるようです。

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