切花を長持ちさせる方法

切花を長持ちさせるには漂白剤や専用の延命剤を使うなどの手がありますが下記の4点 に気をつけることで、かなりの延命効果があります。
 @ 日光の当たらない場所に飾る
 A 涼しい場所に飾る
 B 購入するときつぼみの固いものを選ぶ
 C 水を毎日取り替え、
   その際には切り口を一センチほど切り上げる
大切なことは水の吸い上げを促進させて、雑菌の繁殖をおさえることです。
水切りした花は切り口から雑菌を繁殖させ切り口自体と水を腐食させます。
そして切り口の細胞も死滅するため水の吸い上げができなくなるのです。
ですから水替えの度に切り上げをすることで雑菌の繁殖を防ぐことができます。
また、水をかえる際中のヌメリや雑菌をきれいに洗うことも大切です。
洗いづらい口の狭い花瓶などには、くだいた卵の殻と酢を入れた少量の水を入れて振るときれいになります。
また、ジャガイモの皮と水を入れて、一晩漬けておいても、ジャガイモに含まれるサポニンが汚れを乳化してきれいになりますよ。

著:前田陽翠

水揚げの基本

切花を長持ちさせるための正しい水揚げ方法です。

花筒について

花筒は、使用後、台所洗剤で洗い、少し熱湯を入れて全体をすすぎます。
その後、拭いただけで重ねてしまうと、水分が残り、細菌が発生する温床になってしまうため、雑巾で拭いたらしっかりと天日に当てて自然乾燥するようにします。

ナイフについて

ナイフやハサミは清潔でなくてはいけません。
植物の中には灰汁を持っているものもあり、キレイにしていてもその影響で良くないことがあるので、水揚げなどに使用した後は、キレイに水洗いをして、熱湯を少しかけ、すぐに乾いた布巾で水分を拭き取るようにしましょう。
熱湯をかけるのは、殺菌のためとナイフの刃を傷めないためです。

お花が弱ってしまったら

バラやシャクヤク、デルフィニウムなどが弱ってしまった時は、花首のすぐ下まで水につけ、2〜4時間くらいつけておきます。
一晩つけておけば更に効果的です。
これは、水圧を利用して水を揚げる方法なので、できるだけ細身の花筒を使い、お花を真っ直ぐに立てるのが 一般的だと思いますが、横に長さのあるバットなどを利用し、花首だけ水面から出して、水の中に寝かせて置いた状態で水揚げをする方法もあります。
この方法は、葉まで水につけることにより、葉からの蒸散作用をなくし、花を横にすることで、上に水を吸い上げるよりも花に負担がかからないので、どんなに水揚がりが悪いものでも大抵は元気になってくれますが、葉が痛むことがあるので注意が必要です。

保管方法

深水
図鑑などに「深水」と書いてあるお花には、背の高い花筒を使い、半分くらいお水を入れて保管します。
【 深水に適した花 】
バラ ヒマワリ シャクヤク ボタン アンスリウム ブバルディア  ミヤコワスレ
浅水
浅水と書いてある場合は、花筒の底から約2〜4センチ位水を入れるだけにします。
少ないと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に少量で良いのです。
切花は、茎の切り口からだけでなく、茎の表面からも水を吸収していますから、球根植物など吸水の良いものは、たっぷりの水の中に入れておくとすぐに開花してしまいます。
そのため、少量のお水でも大丈夫なのです。
水に対して茎が弱いお花もあります。
ガーベラなどは、水に浸かった部分がトロトロになってしまうこともありますので、少量の水で保管して下さい。
【 浅水に適した花 】
ユリ チューリップ ヒアシンス アネモネ ラン類

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